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洗心湯屋

日本一長い、時代小説を目指しています。

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 日本一長い時代小説を目指して
ちなみに日ほ本一長い歴史小説と言われているのは、山岡荘八先生の「徳川家康」で、四百字の原稿用紙で17、482枚。
文字数は単純計算すると6、992、800字です。
鐘巻兵庫112話終了時点で約337万文字ですから、今後年55万文字のペースで書くと、目標達成は6年半後、男の平均寿命が尽きる頃でしょうか。
そこまで長生きできれば良いのですが。

鐘巻兵庫無頼控え ←連載中
 
湯上り侍無頼控え ←連載終了

駄文創作の徒然 ←たま~に
小説を書くことで体験する事柄を綴ります。 

馬鹿な話 ←たま~に
日々思いついた身近な題材を選び、少の偏見を込め綴ります。

鼻歌 100曲作りました。興味無くても聞いてください。
      珠玉の鼻歌100曲のメドレー

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Posted on 2031/04/30 Wed. 09:34 [edit]

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【鐘巻兵庫 第113話 極月(その23)】 

 兵庫等五人が了源寺の茶店で待って居ると矢五郎が急ぎ足でやって来た。
「奴さんたち、おそらくこの茶店に来ますので、出て行けばすれ違います」
そう伝えると矢五郎は了源寺の境内へと入っていった。
「行きますか」と兵庫は腰を上げると他の四人も腰を上げた。
茶店を出て行くと、品の悪さを隠しきれない男たちがやって来た。
「私が乱暴を働きますので、止めて下さい」
「分かりました」

 兵庫は広がって歩いて来る五人の男たちの一人に目を付けた。
「無礼者!」
兵庫の抜き打ちが男の鼻先を走り、驚いた男は立ち止まった。
「おやめください」の声で男の頭上に振り下ろされた刃が髷に振れ止まった。
「先生、お納め下さい。何か粗相が御座いましたか」
「小石を蹴られた」
それを確かめ新藤が、
「お主無作法な歩き方をするからだ。血は出ておらぬ。命拾いしたな」

 それ以上のことは起こらずにすれ違い、兵庫たち侍は参道を出、行儀の悪い男たちは茶店に入った。
「皆、蕎麦だ」と湯屋で四郎と名乗った男が頼んだ。
そして蕎麦を待つ男の一人が石を蹴った男に
「お前斬られているぞ」と叫んだ
それで皆が男の頭を見、本人は頭に手をやった。
指で摘まんだ髷の刷毛先の一分が髷本体と離れたのを感じると「ああ~」と云いながら摘まんだ指を目の前に持って来た。
兵庫が寸止めした刃は男の刷毛先の厚みの半分ほど切り込んでいたのだ。
「何という野郎だ。次に会ったら・・・」
「どうする」
「逃げます。次は髷ではなく命を縮めかねませんからね」

 茶店を出た兵庫等は、茶店で蕎麦が出来る前に若林屋敷に入っていた。
その時、主の進之介は出仕中で不在だった。
兵庫たちは上がらずに、玄関に若林の者たちを集めた。
「若林家の皆さん、現時点で分かって居ることは二十五日のおそらく夜半に七人の賊が夜討を掛けるだろうと云う事です。お願いは出来るだけ早く若林家の方々は屋敷を出て頂きたいのです。残って頂くのはどのような結末になるか分かりませんので進之介殿だけです。今日はこれから四半刻後に外の見張りから合図が在りますので、ご隠居ご夫妻と五平さんに出て頂きます。先ずはその支度を済ませて、玄関口に出て下さい。私が護衛いたします。同道した四人は今夜の宿直番です。それでは支度をお願いします」
 荷物は既に神田庵に届けてあるため、外出着に着替えるだけで三人は直ぐに玄関に戻って来た。
あとは、外からの合図を待つだけだった。
「相手は七人だそうだが、こちらは五人か」
「いいえ、こちらは実戦経験の在る侍が七人で、相手は侍崩れが一人とやくざ者六人です」
「皆斬り倒すのか」
「いいえ、極力事件に成らないように、追い返すだけです。その方が若林家にとって良いと云う判断です」
「事件が起きると後々面倒なので、事件が起こらないことは願うところだが、相手が諦めなければ、事件を先送りするだけになる。それは困るのだ」
「七人の内、平九郎殿に遺恨を持つ者は一人だと思います。残りは晦日の押し込みで稼ぐ金です。明日の夜討以降も七人の見張りは続けます。晦日の押し込み時には賊を追っている火盗改めに出張って貰い、我々も手助けし一網打尽にします。頭目は軽くて遠島です。先の心配は要らないでしょう」
「あの~、私はこちらに主人と残ってはいけませんか」
「お気持ちは分かりますが、襲撃に備え守るのは御家だけにしたいのです。お家を守るとは先ずは主の進之助殿です。ですから進之介どのにも屋敷を出て貰いたいのですが、もしこの屋敷内で死人やけが人が出た時に届け出する主が居ないと、目付の詮議に苦しい言い訳をしなければならなくなるので、新之助殿には残って頂きます」
「分かりました」

 暫くして門が叩かれた。
「それでは、出ましょう。私は午後、新之助殿と今日明日の相談をするため、こちらに再度参ります」
四半刻後何事もなく若林の隠居夫妻らは神田庵に入った。

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Posted on 2018/10/18 Thu. 04:01 [edit]

thread: 花の御江戸のこぼれ話

janre 小説・文学

【鐘巻兵庫 第113話 極月(その22)】 

 二十三日の午後から夜にかけて晦日の三左衛門の残党と思われる者たちに大きな動きが生じた。その情報は夜間に各養育所の留守居に伝えられ、改めて今後の対応を決める談合が翌朝、中の郷の道場で開かれることになった。
 そして、嘉永六年十二月二十四日(1854-1-22)が明け朝食後、中の郷の養育所道場に人が集まった。
「昨日、大きな変化が起きましたので、改めて時の流れにそって報告して貰います。先ずは山中さんから」と兵庫が本題に入った。
「昨日の午後、浅草寺方面から旅姿の五人が日光街道を浅草御門までやって来たところを、先着の二人が出迎え平右衛門町の裏店に入り、総勢七人となりました。男たちは暫くして旅の汚れを落とすためか、揃って網吉が三助修行をしている富士の湯に入った後、暫く二階で談合し、私と二十一両三分三朱の賭け碁を打ち、負けました。もし、なけなしの金を奪うと、予定外の悪事を働く恐れが在るので返しました。その後、日光街道に出て仏具屋の前で立ち止まり、安倍川町に向かった様です。なお、仏具屋の前で七人が止まった訳は晦日に押し入る店ではないかと思って居ます。この件については阿部川町の顛末が分った後に致します。七人はどこにも寄らず阿部川町に入ったようですが、その後のことを矢五郎さんお願いします」
「七人が若林家に向かっている一報を三五郎さんから受けたのは六つの鐘がなる少し前だった。わしも顔を覚えるため出たが暗いので諦め、茶店に戻り知らせを待った。それによれば七人は確かに若林の門前で足をとめた。それだけで通り過ぎた後に向かったのが、わしが茶を飲んでいる茶店だった。お蔭で七人の顔を拝ませて貰ったよ。七人は蕎麦を食い、切餅を百個包んで貰い金を払い茶店を出て行った。行先は阿部川町の裏店だった。阿部川町にもねぐらを用意していた。二十五日はまず間違いなく若林家に夜襲を仕掛けるだろう。なお、七人の内二人は平右衛門町に戻ったと聞いている」
「はい、二人は戻って居ます」と碁四郎が補足した。
「それでは、明日、二十五日に備えるための段取りを決めます。阿部川町に居る五人の目を盗んで若林家の老夫婦と小者を今日中に神田庵に移す事にします。そのために本日、私と明日働いて貰う者の中から数人連れて入ります。襲撃の事情を話し屋敷を出る支度をして貰います。四半刻経ったら用意が出来ますので、見張りが居ないのを確かめ門を叩いて下さい。私が神田庵まで護衛します」
「今日のことは分かった。みな、明日のことを知りたいのだ。聞かせてくれ」
「明日の夜討は極力穏便に無かった事として済ませたいのです」
「何故だ」
「言葉は悪いですが、貧乏御家人の屋敷に賊が入るのは狙いが金ではないことは明らかです。賊は敵討ちのつもりで夜討を仕掛けて来るのです。事件にしては判官ひいきの江戸っ子を喜ばすだけで終わってしまいます。賊は賊として仕置を受けさせた方があとくされがありません。そのためには晦日の押し込みをさせ、そこで制裁する方が良いと思うからです」
「分かった。それで夜討に来る者たちをどのように穏便に追い払うのだ」
「追い払うのは私を含め侍七人で、荒縄を巻いた木刀で極力怪我をさせずに追い払います。その代わり晦日は残りの皆さんで頼みます」
「それで鐘巻さん以外の侍、六人は誰ですか」
「根津甚八郎さん、中川彦四郎さん、新藤栄二さん、金子鉄太郎さん、浜中松之助さん、反町半四郎さんを考えています。出来れば本日入るのは独り身の方にお願いしたいです」
「私は構いません」と独り者の四人が同意した」
「山中先生が入って居ませんが」と甚八郎が首を傾げた。
「碁四郎さんは風呂屋の二階で顔を合わせていますので、賊が平右衛門町に戻れなくなり晦日の押し込み先を代えられてしまうか、出来なくなってしまうのです。ですから、山中さんの出番は三十日に成ります」
「分かりました。それでは私が荒縄巻きの木刀・七振りを用意します」
「頼みます」
「それでは若林屋敷に入る方々は了源寺の茶店で待って居て下さい。既に、阿部川町の見張りなど手配りは出来ていますので、待つことなく屋敷に入れるようにします」
「お願いします。内藤さん、碁四郎さん、駒形と昇龍院から今日と明日、二人ずつ人が抜けますので宜しく頼みます」
男たちが持ち場に向かって道場を出て行った。

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Posted on 2018/10/17 Wed. 04:01 [edit]

thread: 花の御江戸のこぼれ話

janre 小説・文学

【鐘巻兵庫 第113話 極月(その21)】 

 暫くして碁四郎は神田庵に入り、成田屋時代に使われていた仕事場で話し始めた。
碁四郎から長い話を聞かされた兵庫が
「お蔦婆さん、お手柄ですね」
「はい、それで、この話に間違いが無いとした時、どうしますか」
「美味しい話ですが、このお手柄の始末は火盗改めに任せましょう」
「美味しいものを食べずに、匂いだけで我慢する訳ですね」
「不満ですか」
「私はそれで良いのです。兵さんが我慢出来れば」
「私は信心深くは在りませんが、年籠りに行く信心深い方々のために、闇夜に明かりを灯し、接待までする方を守って、なにがしかを期待するのは今の私には出来ません」
「それで良いとして、そのためには二十五日に若林家に切り込む賊を、晦日には働ける程度の怪我で追い返さねばなりませんね」
「手加減するのは難しいので、木刀の物打ち辺りに荒縄を巻き、即死せぬようにしましょう」
「奉行所では手入れの際には刃引きを使わせるそうですね」
「あれは、罪人のためでは在りません。出血で殺さずに裁きの日まで何とか生かしておくためです。使い物にならない身体に成ってしまうので斬られた方がと思うそうです」
「話が逸れますが、七人が富士の湯の二階に来て、未だ間が有るのか私に賭け碁を挑んできました。賭け金を十両に上げてきたので、持ち合わせが無いと云うと私の持ち物に目を付けたので、無名ながら同田貫を十両ではと断りました。今度は私の髷ではと言って来ました。私は十両なら賭け碁でひと月で稼げるが、切られた髷はひと月では元には戻らないと云い他の仲間から借りろと催促すると十両が二十一両三分三朱になりました」
「髷がついて居る所をみると、勝ちましたね」
「はい、勝ちましたが、有り金を取ってしまうと相手の予定に狂いが生じて、予定外の悪事を働かれるといけないと思い、返しました。それを悪びれる様子もなく懐に入れました。思いやりのない身勝手な男です。四郎と名乗って居ましたが侍だと思います」
「四郎・・・三左衛門の弟かな。碁四郎さんと顔を合わせて居るとなると、四郎の相手は甚八郎に任せることに成りそうだな」
「甚八郎は腕前に不足はないですが、以前の荒々しさが消えて居るのが実戦となると気に成ります。しかし得物が木刀、それも荒縄巻きなら手加減せずに討ちすえてくれるでしょう」

 碁四郎と兵庫の話が晦日の話から間近な二十五日の話に、さらに進み笑え声が聞こえ始めた頃、湯屋を出た七人はやはり若林の屋敷の所在を確かめに来ていた。門前を通り抜けると、四郎が
「待機する所は近くか」と尋ねた。
「はい、阿部川町の裏店を借りて在ります」
「万事支度は済んだか。未だ飯が未だだが何処か飯を食わせる所は無いか」
「近くの了源寺門前町の参道に茶店が在りますが、暮れ六つに成ると店を閉じますので、閉まっているかもしれませんが・・・」
「あまり町中に見慣れぬ顔を出したくない。先ず、茶店を見に行こう」
七人の間で語られたことは、遠くで見張る者たちには判らない。
ただ七人の歩みの遅さから、まだこの近辺のことを調べている様に感じ取られた。そして七人動きから了源寺方面に向かい参道の入口までやって来た。
「茶店だけだが明かりがついているぞ」
参道に入った七人の足が早まり、茶店までやって来た。
「親父、良い匂いだ。蕎麦を頼む」
「一杯二十文に成りますが、皆さんも同じですか」
「同じかどうか聞くのは他にも旨いものでもあるのか」
「カラ寿司が一つ十二文ですがあまり残って居ません。搗きたての一つ半合の切餅が十六文です」
「親父は越後の者か」
「分かりますか」
「訛りがあるからな」
「隠せませんね。田舎者と思われたくないので出来るだけ江戸弁と思って居るのですが、未だ一年も経って居ませんので・・」
「全員、蕎麦を頼む。他に切餅を百ほど包んでくれ」
「有り難うございます」
 蕎麦を食べ終わった男たちは、金を払い帰っていった。
その後を、見張りの者たちがつけて行った。そして直ぐに戻って来た。
「阿部川町にも家を借りていました。二人残して戻って来ました」
「それでは腹ごしらえして、見張り番を代わってやってくれ」
「皆さん、蕎麦は一杯にして下さい。餅はまだまだ残って居ます」
「それにして切餅を百も買っていった。あまり外には出ぬ覚悟のようだな。わしは今日のことを若林に伝えて戻る。皆も見張りの者が戻り飯を食ったら戻ってくれ」
「そうさせて貰います」

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Posted on 2018/10/16 Tue. 04:01 [edit]

thread: 花の御江戸のこぼれ話

janre 小説・文学

【鐘巻兵庫 第113話 極月(その20)】 

 七人の姿が二階から消えるのを待って網吉は窓際により、何か合図を送った。
その合図を受け取ったのは、平右衛門町の見張りのために加わった心太と三五郎だった。
 湯屋を出て来た七人が何処に向かうかが問題だった。
湯屋を出た七人の先頭に平右衛門町の裏店の住人の二人が立ち、歩き始めた。
「先生、ねぐらでは在りません。街道の方に向かいました」
碁四郎は腰を上げ、刀掛けからごつい刀を取り二階から下りていった。
七人は急ぐ様子を見せず、人の流れに乗って歩いて居た。
七人が日光街道に出ると、碁四郎は足を速め己も街道への出口に立ち、七人を伺った。
そこは茅町で、今日の昼過ぎ阿部川町の若林家を確かめに来た二人が足を止めたと報告されていたからだ。
そして、確かに七人は僅かな時間だが止まり、流れを乱した。
そこは仏具屋の前だった。
碁四郎は何か奇異を感じ、七人を付ける心太と三五郎に歩み寄り、
「私は戻りますが、一人は先回りをして七人が若林の屋敷を確かめに行くことを中川殿に告げなさい」
「分かりました」と三五郎が街道の中ほどに出て七人を追い抜いていった。

 浮橋に戻った碁四郎は遅れて居た夕食を食べ終わると
「婆様の所に行って来る」と云い部屋を出た。
そしてその婆さんの部屋の外まで行くと
「婆様、浮世のことについて、教えを頂きたいので参りました」
「浮世のことなら、自分のかみさんに聞きなさい」
「聞きたいのは山々なのですが、“そんなことも知らないの”と言われそうなので、少し知恵をつけてから聞きたいのです」
「分かった、入りなさい」
お蔦婆さんの前に畏まった碁四郎は
「船箪笥の方は如何ですか」と尋ねた。
「久蔵さんから頂いたので急ぐ必要は無いから、のんびり謎を解くよ。それより浮世のこととは何ですか」
「長い話に成りますので触りだけ話します。実は盗賊・晦日の三左衛門の残党らしき者たちが現れ、平右衛門町の裏店にねぐらを構えたと思ってください。その賊の押し込む先が茅町の仏具屋らしいのです。それも大晦日です、除夜の鐘、年籠(としごも)りの人。年が明ければ恵方参りの人も出る。押し込めるとは到底思えないのですが、平右衛門町の裏店に入った七人は仏具屋を見ていたのです。年に一度しか来ない大晦日に、狙われる隙が生じるのですか。教えて下さい」

 話を聞いていたお蔦が微笑んだ。
「寺に入り坊主の修行をし、年籠りも知っているのに、寺は有難いことを教えないのだね。“仏作って魂入れず”だね。でも知らないことが在るのに気付いたことは偉いよ」
「やはり、押し込める隙があるのですか」
「こんな習わしが何時で来たのか知らないけれど、年籠りに出かける者たちの為に、晦日の闇夜に明かりを灯し、時には御接待をすることが習わしとなったのです。今ではお寺あっての仏具屋が当番でその習わしを引き継いで居るんだよ。だから押し入るのではなく、招かれて入るんですよ。分かったかい」
「分かりました。婆様、有り難うございます」

 碁四郎は浮橋を出ると富士の湯により網吉に兵庫の所に行くことを伝え、次の寄り道先の駒形の養育所に入った。
内藤に
「平右衛門町の情報は入って居ますか」
「平右衛門町の裏店に男二人が入り、平右衛門町の動きを山中さん、網吉、心太、三五郎それと棒手振りの大二郎で見張るという話までです」
「平右衛門町に入ったのは七人に成りました。いまその七人は恐らく若林家に向かっているところだと思います」
「分かりました。他に?」
「もしかすると賊の狙う商家が茅町の仏具屋ではないかと思われる節が在るので、鐘巻さんと相談し、鐘巻さんから話して貰います」
「分かりました」

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Posted on 2018/10/15 Mon. 04:01 [edit]

thread: 花の御江戸のこぼれ話

janre 小説・文学